夢みたもの
さっきまでの賑やかな雰囲気が一変して、皆が帰った後の病室は静か過ぎて寂しい。
半月前の感覚をふと思い出した。
「どうかした?」
ベットに歩み寄って首をかしげると、ユーリはあたしを見上げて少し寂しそうに笑った。
「うん‥‥ちょっと聞きたい事があって」
「なに?」
「‥‥」
「ユーリ‥?」
なかなか切り出さないユーリに、あたしは再び首をかしげた。
「何かあった?」
「‥‥いや‥」
寂しそうに笑って首を横に振ると、ユーリはゆっくりまばたきをして目を伏せる。
「‥うん、そうだね。聞きたい事はいくつかあるんだけど‥‥」
「うん?」
「僕達が事故に遭った時。あの時‥持ってた物が見付からないんだ。‥‥ひなこは見なかった?」
「‥え?‥それって?」
少し声が震えた。
事故の時、ユーリが持っていた物。
それで思い当たる物は、たった1つしかない。
「うん‥、古い日記なんだけど」
「‥‥」
話し辛そうに口元を歪めるユーリを、あたしは息を飲んで見つめた。
やっぱり。
そう思うと同時に、鼓動が速くなる。
あたしの出生について書かれた日記。
その日記は今、崇さんから母に託されている。
ユーリは読んだ?
何が書いてあった?
あたしの本当の親はどんな人?
思わず口走りそうになるのをぐっ‥と堪えた。
半月前の感覚をふと思い出した。
「どうかした?」
ベットに歩み寄って首をかしげると、ユーリはあたしを見上げて少し寂しそうに笑った。
「うん‥‥ちょっと聞きたい事があって」
「なに?」
「‥‥」
「ユーリ‥?」
なかなか切り出さないユーリに、あたしは再び首をかしげた。
「何かあった?」
「‥‥いや‥」
寂しそうに笑って首を横に振ると、ユーリはゆっくりまばたきをして目を伏せる。
「‥うん、そうだね。聞きたい事はいくつかあるんだけど‥‥」
「うん?」
「僕達が事故に遭った時。あの時‥持ってた物が見付からないんだ。‥‥ひなこは見なかった?」
「‥え?‥それって?」
少し声が震えた。
事故の時、ユーリが持っていた物。
それで思い当たる物は、たった1つしかない。
「うん‥、古い日記なんだけど」
「‥‥」
話し辛そうに口元を歪めるユーリを、あたしは息を飲んで見つめた。
やっぱり。
そう思うと同時に、鼓動が速くなる。
あたしの出生について書かれた日記。
その日記は今、崇さんから母に託されている。
ユーリは読んだ?
何が書いてあった?
あたしの本当の親はどんな人?
思わず口走りそうになるのをぐっ‥と堪えた。