夢みたもの
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金曜日。

航平との約束を翌日に控えて、あたしはいつになく落ち着かない1日を過ごした。



「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」


夜。

相変わらず苦手な英語を教えてくれながら、航平が肩を震わせて笑った。


「明日は一緒に出かけるし、前みたいな事にはならないから」

「‥‥」



そんな事は心配してない。


ただ‥

航平と出かける事が楽しみで、そわそわして落ち着かないだけ。


その言葉を飲み込んで、あたしはマグカップを口に運んで誤魔化した。


「そういえば‥明日は何処に行くの?」

「それは秘密」


そう言って航平は微笑む。


「ちゃんと先方には連絡してあるから」

「先方‥?」


あたしは首をかしげて航平を見た。


「誰かに会いに行くの?」

「うん‥まぁ、そんなトコかな」

「え‥誰!?‥‥何処に行くの!?」


思わず身を乗り出したあたしに、航平はニッコリ笑ってあたしの頭を撫でた。


「今は秘密」

「どうして?」

「どうしても」


念押しするようにそう言うと、航平はあたしのノートを覗き込んで小さく笑う。


「ひなこ また間違ってる」


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