夢みたもの
「クリスマス‥?」


確かに。

事故に遭って、バタバタして‥‥いつの間にか月が2つも変わっていた。

あの時の約束は、まだ果たされていない。



「でも‥」

「駄目?」

「‥‥」


航平が首をかしげてあたしを見た。


「日記がひなこの為‥叶がそう言うなら、俺は‥ひなこの為に連れて行きたい処があるんだ」


「連れて行きたい処‥?」



そういえば‥

最初に約束をした時にもそんな事を言っていた気がする。

でも、その場所が何処なのか教えてくれなかった。



「そこに何かあるの?」


航平は小さく頷くと、繋がったその手に力を込める。


「駄目?」

「駄目じゃないけど‥」

「良かった」


嬉しいとも‥安心したとも取れるような表情で、航平は小さく笑った。



「じゃぁ‥今度の土曜日にしよう」

「うん」

「もう一度、あの日のやり直しをさせて?」


頷くあたしの頭を撫でると、航平はニッコリ笑った。



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