夢みたもの
「亡く‥なった‥?」


目の前の佐知先生をまじまじと見つめた。


何を言われたのか理解出来ない。

何度か呟いて、やっとその意味を理解する。



園長は‥‥もう、居ない



「‥‥」


それは、余りにも予想外で‥‥

「はい、そうですか」と簡単には言えなかった。


ただ、ずっと‥胸につかえていたものが、ゆっくり‥ゆっくりと解けていくような感覚。

つかえが無くなるに連れて、例え様のない気持ちに包まれる。



気が付けば‥‥

あたしの頬に涙が伝っていた。



悲しいのか

嬉しいのか


それとも、安心したからなのか‥‥

自分でも理由が分からない。



そんなあたしの手を、航平が、ただ黙って握り締めた。



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