夢みたもの
「‥‥行っちゃった‥」
2人が消えて行った搭乗ゲートを見つめて、あたしはポツリと呟いた。
寂しさが押し寄せる。
まるで胸に穴が開いたみたいだった。
「大丈夫?」
「うん」
「‥‥」
「さっきね、崇さんに初めて頭を撫でて貰ったの」
今なら分かる。
再会した時からずっと‥‥崇さんは、あたしと距離を取っていた。
ある一定の位置から先には踏み込んで来ない。
決して、あたしには触れなかった。
あれは‥‥あたしの抱える事情を知っていたからだ。
崇さんがあたしに触れた時。
垣根が外れたと感じた。
「嬉しかった」
「‥‥」
「凄く嬉しかったの」
「そっか」
航平はニッコリ笑うと、あたしに手を差し出す。
「帰ろう、ひなこ」
「うん」
差し出された手に手を重ねる。
航平はあたしの手を握り締めると、先を促すように歩き出した。
「‥‥あれ?」
「‥‥?」
数メートルも歩かない内に航平の足が止まる。
つられて足を止めたあたしは、首をかしげて航平を見上げた。
「どうしたの、航平?」
「‥‥あれ」
「あれ?」
航平が指指した方に視線を送ったあたしは、驚いて声を上げた。
「美野里さん!!」
2人が消えて行った搭乗ゲートを見つめて、あたしはポツリと呟いた。
寂しさが押し寄せる。
まるで胸に穴が開いたみたいだった。
「大丈夫?」
「うん」
「‥‥」
「さっきね、崇さんに初めて頭を撫でて貰ったの」
今なら分かる。
再会した時からずっと‥‥崇さんは、あたしと距離を取っていた。
ある一定の位置から先には踏み込んで来ない。
決して、あたしには触れなかった。
あれは‥‥あたしの抱える事情を知っていたからだ。
崇さんがあたしに触れた時。
垣根が外れたと感じた。
「嬉しかった」
「‥‥」
「凄く嬉しかったの」
「そっか」
航平はニッコリ笑うと、あたしに手を差し出す。
「帰ろう、ひなこ」
「うん」
差し出された手に手を重ねる。
航平はあたしの手を握り締めると、先を促すように歩き出した。
「‥‥あれ?」
「‥‥?」
数メートルも歩かない内に航平の足が止まる。
つられて足を止めたあたしは、首をかしげて航平を見上げた。
「どうしたの、航平?」
「‥‥あれ」
「あれ?」
航平が指指した方に視線を送ったあたしは、驚いて声を上げた。
「美野里さん!!」