いつか、君と同じ世界を見たい
そう遠くないところで聞こえる私の話に気分が悪くなった。
同じく話を聞いていた綾菜と真琴が話していた2人組を睨みつける。
睨まれて怯んだ二人組は足早に学校に向かって消えていった。
「ごめん、ありがと。」
私は静かにお礼を言った。
2人には軽く微笑んで見せたけど、気分は最悪だ。
色覚障害で可哀想だとか、余計なお節介にも程がある。
あいにく元からその"色"ってものがわからない私にとって見ればそんなに大切なものかと思うくらいだし別に色がわからなくて困ることも実際そんなにない。
今のところ、私が色のない世界が嫌だと思ったことなんて一度もないのだ。
本当に余計なお節介。
新学期だっていうのに朝から気分の悪いまま、学校へ向かった。