いつか、君と同じ世界を見たい


少し名前を変えるだけで周りの対応がだいぶ楽になると知ってからは、偽名を使うこともしばしば。


今日、今まで行ったこともなく、今後も行くつもりは一生なかった合コンに来た理由はただ一つ。


「ほら、蒼も。無理矢理連れてきたのは悪かったけどせっかくだから楽しみなよ。」


秋斗くんが隣に座ってものすごく機嫌の悪そうな顔の人に声をかける。


「うるせぇ。そんなの俺の勝手だろ。てか帰らせろ。」


気だるげに言うその人の手にはスマホが握られている。



三神蒼。


この間綺麗な女の人がキレていた男、張本人だ。


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