いつか、君と同じ世界を見たい
お互い口を縫い合わせた状態のまましぶしぶ彼についていくこと15分。
あまりにも無言すぎて最初足一歩分あった2人の距離はもう2メートル以上離れている。
時間ももう夕方で前から自転車を漕ぐ小学生たちが住宅街の方へ消えていく。
彼が一体どこに向かっているのか、そもそも私にこれ以上何の用があるのか考えていた時、急に彼はこっちを振り返った。
「ここ。」
指さした先は彼の足元。今、私たちが歩いてきた河川敷だ。
それだけ言って川の方を向いて座り出したので恐る恐る私も近くに座る。