おうちかいだん
翌日、私は学校に行く前にいつものようにメイクをしていたけれど、どうもいつもと様子が違っていた。


いつもと同じ道具で、いつもと同じやり方なのに……全く上手くいかない。


「あれ……なんでこんな風になっちゃうの? 何も変わってないはずなのに」


変わってないと言っても、部屋と鏡は昨日とは違うんだけど。


それにしても全く上手くいかない。


やればやるほどブサイクになっていくようで、こんなんじゃ家から一歩も外に出られないよ。


「もしかして、あの三面鏡だから上手くいってたの? なんて……そんなことがあるわけがないよね。鏡が変わったくらいで」


クラスメイトなんかは、電車の中で手鏡を使ってメイクをしているくらいなのに。


だけど、何度やっても私が思ったようには化粧が乗ってくれなくて、徐々にイライラし始めてきた。


「あーもう! なんでそうなるのよ! ありえないって!」


ダメだ!


どうしても自分の思うような顔にならない!


それだけならまだしも、どうひいき目に見てもブサイクになっているから手に負えない。


これならすっぴんの方が全然マシだけど……すっぴんで外を出歩く勇気なんてないよ。
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