おうちかいだん
深夜1時55分。
ミサに言われた通りに、コップに水を一杯汲んで、真っ暗な部屋の中で三面鏡の前に座った私は、ロウソクに火を点けて全ての鏡に映るように調整した。
ゆらりゆらりと火が揺れて、それが鏡に映る不気味な女の人が動いているように見せる。
一応、仏壇から朝まで火を灯していられるように、ロウソクを一箱持ってきたけれど……この時点で私は早くも恐怖と不安で心が潰されそうになっていた。
弱い火の光で揺れる無表情の女の人はあまりにも気持ちが悪くて、この人を見詰めてずっと話しかけなければならないのは拷問に近い。
これしか方法がないと言うのなら、やるしかないんだけど。
「準備は整ったみたいね。じゃあ、そろそろ始めていいわよ。ロウソクの火を消さないようにね」
ミサの姿は見えないけど、そんな声が聞こえてきた。
恐らく、鏡に映らない位置から言っているのだろう。
「う、うん……わかった」
さっきから全身の悪寒が凄まじくて、ずっと身体が震えているけれど、これをやらなければ、一生鏡に映るのはこの女の人なんだと思うと、意地でもやり遂げなければと思って口を開いた。
「お前は……私じゃない」
ミサに言われた通りに、コップに水を一杯汲んで、真っ暗な部屋の中で三面鏡の前に座った私は、ロウソクに火を点けて全ての鏡に映るように調整した。
ゆらりゆらりと火が揺れて、それが鏡に映る不気味な女の人が動いているように見せる。
一応、仏壇から朝まで火を灯していられるように、ロウソクを一箱持ってきたけれど……この時点で私は早くも恐怖と不安で心が潰されそうになっていた。
弱い火の光で揺れる無表情の女の人はあまりにも気持ちが悪くて、この人を見詰めてずっと話しかけなければならないのは拷問に近い。
これしか方法がないと言うのなら、やるしかないんだけど。
「準備は整ったみたいね。じゃあ、そろそろ始めていいわよ。ロウソクの火を消さないようにね」
ミサの姿は見えないけど、そんな声が聞こえてきた。
恐らく、鏡に映らない位置から言っているのだろう。
「う、うん……わかった」
さっきから全身の悪寒が凄まじくて、ずっと身体が震えているけれど、これをやらなければ、一生鏡に映るのはこの女の人なんだと思うと、意地でもやり遂げなければと思って口を開いた。
「お前は……私じゃない」