おうちかいだん
「安心してリサ。もうこれで、私とあなたが離れることはないわ。リサが頑張ったおかげよ。こいつを否定し続けてくれたおかげで、あなたとの繋がりが弱くなったから」


鏡の向こうで鏡に手を当てて、やっと見慣れたミサの顔が戻って来たと安堵したけれど……。


ずっと感じていた違和感。


それがなんなのかを確かめようと、鏡に映るミサの手に、私の手を合わせた。


「もう、終わりなんだね。長かったよ……お漏らしまでしちゃったし、早くお風呂に入って着替えたいよ」


「ふふふ。そうね。ここの畳も洗って乾かさなきゃね。ずっとおしっこ臭いなんて嫌だもの」


くすくすと笑っているミサと手を合わせていた私は……眠い中で、いいようのない恐怖に襲われていた。


どうしようどうしようと、必死に頭を働かせて、この窮地をいかに脱出するかを考えていたけど、いい答えが出ないままで。


私が気付いたこと、それは……。














ミサと私の手の大きさが違っていたのだ。


本来ならありえることじゃない。


だってミサは私の姿が鏡に映ったもので、顔も体型も、何もかも反転しているだけの同じ人のはずだから。
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