おうちかいだん
さらにあれからどれくらい経ったのか。


部屋はうっすらと明るくなり始め、家の外では小鳥の囀りが聞こえ始めていた。


「お前は、私じゃない……」


肉体的にも、精神的にも限界がやってきたというのがわかる。


気が狂いそうで、早く終わってくれと願うことしかできなくて。


私を支えていた、「二度とこの顔を見たくない」という強い想いさえも、今にも切れてしまいそうで。


「お前は! 私じゃない!」


いつしか私の声は、しゃがれた悲鳴にも近い叫びに変わっていた。


そんな中で……その声は聞こえた。









「リサ、よく耐えたわね。もう大丈夫。ここまで弱ったら、こいつを引き剥せるわ」









鏡の端から、スーッと制服姿のミサが現れた。


そしてミサは不気味な女の人の背後に立ち、その髪の毛を掴んで顔を上に向けさせると、露わになった首をカミソリで横に切り裂いたのだ。


「が……ゴポッ……ゴポポ……」


その光景を見て、私には一瞬何が起こっているのかわからなかった。


血が飛び散り、鏡面にも血飛沫が付着して。


不気味な女の人はミサに何度も何度もカミソリで切り付けられて……そして、動かなくなった。


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