御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
……こいつはまた無自覚か?
それはな、いわゆる『類は友を呼ぶ』ってやつだ。種類は違うけど、花だってモデル並みに綺麗だぞ?いや、可愛いな。あの周が一目惚れしたんだ。間違いない。

俺だって…今考えてみれば、一目惚れだったんだと思う。気になって気になって…。会話のきっかけが欲しくて。話せたらずっと会話を続けたくて。女嫌いのはずが、家にまで連れ込んで。その日のうちに、このタワマンに出入り出来るよう、生体認証登録までさせた。
…実は。あの時、登録の用紙には “婚約者” と記入したんだ。もちろん花には知らせずに。ただの友人知人ではおかしいからな。

自分に恋愛が出来る自信なんて全くなかった。結婚なんてなおさら無理だと思ってた。
でも、たったの1週間で、花への想いは、膨れ上がった。グズグズしている俺の不甲斐なさなんて、押し流す怒涛の勢いで増殖し続けた。それが恋に落ちるって事だったんだ。
怒涛の勢いのまま、不能を解消して、子供まで作ってしまったけど、全く後悔はない。むしろその勢いで花をゲット出来た俺を、過去に遡って褒めてやりたい。

< 65 / 230 >

この作品をシェア

pagetop