御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
「ごめんなさい! 私も気を配るべきだった。
光ちゃん、大変なのに何の手伝いもせずで…
私、連絡取っていたのに…」

「いや、ちょっと待って!
花ちゃんだって、まだ仁貴くん、3ヶ月にもなってないじゃないか。」

「そうよー。花はいいの。
そう言うのはね、もっともっと年長者に任せなさい。
賢人くん、雅ちゃんに連絡をとって、私が少しの間お世話させてもらうわ。知らない仲じゃないし、せめて日中少し休めるように、身の回りのことと、勇人くんのお世話をね。
幼稚園か保育園には行かせてるの?」

「はい。ベリヒル幼稚園に入園しました。」

「…そう。環境が突然変わったのも、つわりのひどい原因かもね。光ちゃんは聖堂館しか知らないでしょう? あそこならお父様もいらっしゃるし、安心できるだろうけど。
多分、ホームシックも重なっているんじゃないかしら?」

「…‼︎ …実は…そのようなんです。
海外研修先でも、全く変わらず平気だったんです。勇人の時も、そこまで辛そうな感じではありませんでした。それが今回はかなり参っているみたいで…。
せめてゴールデンウィーク中、坂上の両親に来てもらおうと思ったのですが、かなり前から旅行の予定を入れていたみたいで、そっちを優先してもらうことにしたんです。両親はキャンセルするって言ってくれたのですが…」
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