捨てられ幼女は最強の聖女でした~もふもふ家族に拾われて甘やかされています!~
そこに、私を〝お姉ちゃん〟と慕ってくれていた頃の名残は欠片もない。
泣きそうになるのを必死にこらえ、手触りの悪い毛布を強く握りしめる。
「こんなの全然素敵じゃないわ。ここに閉じ込められて、もう二週間よ。きっと、お養父様たちも心配してる。お願い、ここから出して……!」
「それは絶対にあり得ないわ。嫌だ、お姉様。きちんと説明してあげたでしょう?」
ローゼマリーは視線の位置を私に合わせると、にっこり笑って首を傾げる。
「お姉様。今日も私のことが好き?」
その微笑みに薄ら寒いものを感じながらも、機嫌を損ねないように頷く。
「え、ええ! 好きよ。ローゼマリー。大好きよ!」
ローゼマリーは顔から笑顔を消すと、すっとこちらに手のひらを向けた。
「……そう。さあ、おまじないをかけ直してあげる」
瞳を細め、口の中で小さく呪文を唱える。
泣きそうになるのを必死にこらえ、手触りの悪い毛布を強く握りしめる。
「こんなの全然素敵じゃないわ。ここに閉じ込められて、もう二週間よ。きっと、お養父様たちも心配してる。お願い、ここから出して……!」
「それは絶対にあり得ないわ。嫌だ、お姉様。きちんと説明してあげたでしょう?」
ローゼマリーは視線の位置を私に合わせると、にっこり笑って首を傾げる。
「お姉様。今日も私のことが好き?」
その微笑みに薄ら寒いものを感じながらも、機嫌を損ねないように頷く。
「え、ええ! 好きよ。ローゼマリー。大好きよ!」
ローゼマリーは顔から笑顔を消すと、すっとこちらに手のひらを向けた。
「……そう。さあ、おまじないをかけ直してあげる」
瞳を細め、口の中で小さく呪文を唱える。