花のような君へ
始まり
「なぁなぁ、春樹!今日こそ一緒に来るだろ!?」

「来るってなんのことだよ」



俺の肩に腕を回し、話しかけてきたのは大学で知り合った友達。名前は侑介。

お調子者でムードメーカーのような存在。



「何がって...わかってるだろ!?合コンだよ、合コン!」

「はぁ...またかよ」

「今日こそは来いよ!そろそろお前も彼女欲しいだろ?」

「行かねーし、彼女もいらねぇ」

「なんでだよー」



しつこく言ってるくる侑介の腕を振り払う。



「俺は彼女とか作る君ないよ」

「はぁ?」



アホみたいな顔をしている侑介を俺は無視してその場を去った。






「侑介、いくら誘っても春樹は行かないよ」

「うわっ、お前いつからいたんだよ。幸人!」

「ずっといたよ。この講座僕も取ってるんだから」

「そうだっけ?てか、春樹が行かないって...お前理由でも知ってんのか!?」

「知ってるよ。僕と春樹は高校が一緒だったから」

「なんだ?訳アリか?」

「知りたいのなら、明後日彼を追いかけてみたらいいよ。9日は彼にとって大事な日だから....」
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