キミと、光さす方へ
「今日の勇人はなんだか積極的だから気になるんだけど?」
押し黙ってしまったあたしに泉が身を乗り出してそう言った。
「積極的?」
「そうだよ。さっきは赤ペン。その前は消しゴム。さらにその前に休憩時間にはハサミ」
「だからそれは、勇人がペンケースを忘れたからでしょう?」
確かに、今日の勇人は休憩時間のたびにあたしに話しかけに来ていた。
それも小さな文房具を少しずつ「貸して」と言いに来るのだ。
「じゃあどうして授業が始まる前には返してくるの?」
泉に言われて「あっ」と呟いた。
確かに、授業で必要なはずのものなのに、勇人は必ず休憩時間内に帰しにきている。
さっきの赤ペンもそうだった。
「ねぇ、本当はなにかあったんじゃないの?」
泉は身を乗り出した状態でそう聞いてきた。
その瞬間昨日の出来事を思い出して心臓がドクンッと跳ねた。
始めて男子と一緒に帰ったこと。
しかもそこで気分が悪くなって倒れてしまったこと。
勇人はあたしをお姫様抱っこして家まで連れて帰ってくれたこと。
押し黙ってしまったあたしに泉が身を乗り出してそう言った。
「積極的?」
「そうだよ。さっきは赤ペン。その前は消しゴム。さらにその前に休憩時間にはハサミ」
「だからそれは、勇人がペンケースを忘れたからでしょう?」
確かに、今日の勇人は休憩時間のたびにあたしに話しかけに来ていた。
それも小さな文房具を少しずつ「貸して」と言いに来るのだ。
「じゃあどうして授業が始まる前には返してくるの?」
泉に言われて「あっ」と呟いた。
確かに、授業で必要なはずのものなのに、勇人は必ず休憩時間内に帰しにきている。
さっきの赤ペンもそうだった。
「ねぇ、本当はなにかあったんじゃないの?」
泉は身を乗り出した状態でそう聞いてきた。
その瞬間昨日の出来事を思い出して心臓がドクンッと跳ねた。
始めて男子と一緒に帰ったこと。
しかもそこで気分が悪くなって倒れてしまったこと。
勇人はあたしをお姫様抱っこして家まで連れて帰ってくれたこと。