俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
参ったな。こりゃ。
三月最後である翌日も、昼で部活が終わり。
着替えて帰り支度を終えた俺は、みんなより一足お先に更衣室を出る。
…が、「ちょっとちょっと!」と引き止められる。
俺を引き止めたのは、一個上の先輩だけど幼なじみの瞳真くんだ。
「…ん、な、何」
「これから、なずぽよのお見舞い行ってくるのか?」
「あ、まあ」
「というか、鈴木の口から伶士のおめでたい報告を受けるって何。俺達学年違えど友達だよな」
「………」
おまえの口からおめでたい報告聞かせてよ。ってこと?
あなた、そういうの気にする人だったんですね。
…俺だって別に、報告したわけじゃないのだけど。
俺となずなが付き合っているという事実は、とりあえずサッカー部全員には知られていた。
この一日で!
あいつら、言いふらしたな!
無理もない。
昨日もお見舞いに病院に行っていたところ、病室で遭遇してしまった。
川村だけではない。
何故か、チカや輝樹も一緒…!