俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
始まる始まる紛糾物語。
『…あれ?あれあれ?どういうこと?』
『え?…何っ?!実は付き合ってますって?!で、もうヤッたのか!このベッドで!』
『…そんな危ない橋を渡るか!大問題だ!』
チカに知られてしまえば、その話題は瞬く間に広まる。
部内では、あっという間に知られてしまった…。
昨晩は、陣内やサッカー部以外の人、女子からも連絡が来る。
何でか?説明を求められた。
っつーか、チカ言いふらしすぎじゃね?
何で御堂さんとか富岡さんからも連絡くんの?!
スマホ大忙しの夜だった。
「護衛から始まる恋もあるんだな」
「………」
着替え完了して、脱いだ物をカバンに詰め込んでいる曈真くんの姿を見て、俺は…迷っていた。
音宮のおじさんを知る、曈真くん。
…実は、音宮のおじさんは、なずなの父で。
ただいま長期入院中で、しかも敵さんの呪いによって、眠り続けている。三年も。
俺が知った真実を話すべきなのか、どこまで話していいのか。
非常に悩みどころなのだ。