俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

何だ何だ何だ。

ちょっとした事から口論が始まりかけてるぞ。ケンカか?ケンカか?

豹牙、天然属性だったのか…。



黄龍がキレかけていて、嫌な雰囲気だ。

だがしかし、豹牙はツラッとして首を傾げてるんだけど。

っていうか、異世界でケンカすんのやめてくださいよ。



すると、ぽめが「わん!わんわんわん!」とうるさく吠えた。





おおっ!ケンカか?ケンカか?

やっほーぅ!祭りだ祭りだ!





そう言って、ぽめはその場を高速でぐるぐると回っている。最後にはバターになっちゃうなんとかサンボの虎みたいな。

っつーか、ケンカで興奮するな。煽るな。犬のくせに。

あ、犬じゃなかったっけ。




…だが、睨み合っていたのは一瞬で。



「…ま、今は人間界にいるんだから。ハンバーグ堪能しようぜ?それはさておきだ。…ハンバァァーグ!」



豹牙がそう言えば、咲哉さんが「はいはい。おかわりですよ」と、再び焼きたてのほかほかハンバーグを配膳する。

「おおぉぉ!」

「…あ、ずるいぞ!…俺もおかわりしたい!」

「はいはい。そう言うと思って、君の分も焼いてますよ」

「おおぉぉ!」



そして、二人仲良くハンバーグを食べましたとさ。

何だ?この結末。


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