俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
それから、時は過ぎる。
北の大地の風は段々と暖かくなり、桜もすでに開花して、ゴールデンウィークも終わった今となっては葉桜となってしまった。
その後、何もなく変わらず。
あのペンタグラムの件から半月経った今も、いつも通りの平穏な日常が流れていた。
ゴールデンウィーク中はリーグ戦の試合、練習試合などなどであっという間に過ぎる。
平日は、朝早く学校へ行き、放課後は部活という相変わらず忙しい毎日だ。
「おーい。久々に何か食いに行くー?」
部活終わりの更衣室で輝樹が一声あげると、賛同の声があちらこちらで聞こえてくる。
「いいんじゃねー?イオンでケンチキだな」
「俺、たこ焼き大盛りにするー!」
「チカ、イオンでのたこ焼き率高くね?」
「だって、うまーですから?わはは」
たこ焼き焼きそば大盛りセットでしょ。
「伶士も行く?」
颯太が、制服のシャツに手を通しながら伺ってくる。
「もちろん。俺もたこ焼き焼きそば大盛りセット…」
「最近なずぽよと会ってる?大丈夫か?」
「うーん…」