俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
そういうことで、忠晴さんには伶士の言いなりに動いてもらい、明日は共に行動することとした。
明日の待ち合わせを確認し、そこで忠晴さんとは別れ、私は南郷七丁目…ナンナナに残ることに。
情報収集のため、知り合いの情報屋さんに連絡してから、伶士のいるマンションを少し距離が離れたところで身を隠して様子を観察する。
張り込み…したいところだが、私一人で行動するには限界がある。
だから、近辺の定点カメラの映像を情報屋さんに検索してもらうことにした。
それに現在、剣軌は出張で札幌にはいない。行き先は不明。
玲於奈も出張、函館の方だ。
剣軌に報告…。
(………)
…あぁっ。絶対、怒られる!
伶士が敵さんの手に落ちたなんて、知られたら!
何をしていたんだ、何を見ていたんだ、何を遊んでいたんだ、浮かれるのもいい加減にしろなどなど…間違いなく説教の上、減俸だ!
しかも最近、伶士と恋仲になったと知られてからは、当たりが相当厳しい。
『恋愛に浮かれて任務を怠ったら承知しない』なんて、圧をかけられてるのに。
それにも関わらず、こんな事になっていると知られたら…!