俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

しかし、見えてないとわかってるけど、ヤツがこうして姿を見せると何となく落ち着かなくなる。

かわいいんだけどね。もふもふしていて。



そんな使い魔の豆大福は、ぴょこっと机の上を跳ねるように歩く。

かわいいんだけどね。




ちょっとー。

さっきから、あたいのことかわいいかわいいって、せくはら?

このすけべ。なずなにちくってやるわよ。

で、うんこしにいかなくていいの?




…かわいいんだけどね。会話に難アリ。

あたい?…シマエナガなのに何?その蓮っ葉な話し方。しかもツンデレ設定?

それに、催したわけじゃないっつーの。



すると、豆大福はぴょこぴょこっとあちこちに頭を動かしている。鳥特有の動きだ。




あーら、そう。

ならいーんですけど。

うんこもらすんじゃないわよ。おとこって、しものほうゆるいんだから。




その情報…誰情報?いろんな意味で危険な匂いするんですけど。

豆大福は頭をキョロキョロ動かしながら「あるじさま」と、机の上をぴょこぴょこ歩く。

ひょっとしてあの金髪少女が、豆大福の主人様なんだろうか。しょうもないこと刷り込んでるな。

とんでもない根性だ。
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