俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
「そういや、昼間に豆大福が報告にやってきて、伶士にセクハラされそうになってるって言ってたけど…野鳥にセクハラって何?野鳥にどういうことしたらセクハラになんの?」
「……」
本当にチクるか?あの野鳥。
どう考えてもおかしな解釈されるだろうが。
なずなの疑問の視線が痛い…。
…そして、今晩もなずなと一緒。
布団の中で寝ながら、腕の中に抱き留めて。
同じ方向を向いて、本日は地上波で放送されている映画を見る。
雪中散歩は却下された。…逃げられてる?
「なずながジブリ好きだなんて聞いてないけど」
「好きというか…」
返答の語尾が消えかけて、ごにゃごにゃと曖昧にされる。
ひょっとして、雪中散歩よりマシ、と言いたいのか。
やはり逃げられた?
ジブリも雪中散歩も変わらないと思うけど。
なので、ただついているだけのテレビをボーッと見ている状態となった。
たまに会話を挟みながら。
「…明日は?学校ないしょ」
「明日は部活。リーグの試合あるんだ。夕方には帰るよ」
「ふーん」