俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~

簡単に紹介されて、オーナーと再び目が合う。

フッと笑顔を向けられた。



「それはそれは。初めまして、橘くん。私はこのペンタグラムのオーナーやってます、嶋倉神威(かむい)といいます。どうぞよろしく」



突然の自己紹介で再び頭を下げられ、こっちも慌てて頭を下げる。



「橘伶士といいます。いつもお世話になってます…」

「ふふふ。私も旧姓タチバナっていうの。漢字違うけどね?……って」



オーナー、神威さんの視線はフッと下がる。

その先は、俺の腕の中にいる生まれたての赤ん坊、びわたんだ。



「赤ちゃん…君の?」

「えっ!いや、ち、違いますっ!」

すると、横から「わはははー」と大きい笑い声がする。

おっさんくさいがJ系イケメン少年、美奈人だ。

「神威、そのキュートなエンジェルベイビーがびわたんだぜ?そのイケメンにーちゃんの子だとしたら、若気の至りでカノジョに産ませた子になっちまうー!わははは!」

はっ!こ、このっ…!俺はそんな誠意のないことはしないぞ!

おっさんみたいに冷やかすな!笑うな!
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