SOAD OF WOULD
アイツを殺すにはどうしたら、ええ?
まず、強くならなアカン。
その前に、居場所がない。
あ、母さまが渡してくれた紙に書いとるとこに行くか。
とにかくやることは決まった。
そもそも、なんでこんなことに?
そうや、アイツがいうてたよな。
『そんなことないやろ。昨日は美味しい物、食べたらしいなぁ。お金…まだ、あるやろ?』
どこで、その情報をてにいれた?
情報をもらされへんかったら、奪われへんかったかも知れへんのに…。
そいつも、生かさん。
『ふふふふふふっ――――――!』
『さつき…ちゃん―――――――?』
おじさんが声をかけてきた。
俺はニッコリ微笑みながら、そちらを向く。
そうすれば、そのおじさんは恐怖に顔を歪めた。
『すみません、おじさん。母さまと父さまのお墓、つくるのてつだってくれますか。』
『…………………………………………あ…………あぁ。』
『ありがとう。』
そして、俺は父さまの形見である刀と
母さまの形見である短刀を冷たくなった遺体から取り、
おじさんに手伝ってもらって、
二人の墓を作った。