LOVE and DAYS…瞬きのように
健吾と手をつなぎながら、あたしは心の中で祈った。
『どうかこのまま、いつまでも健吾と一緒にいられますように』
それは、たったひとつだけの願い。
他には何も贅沢言わないから
どうか、この願いだけは叶えてください――。
その日は夜中まで騒いでいたので、健吾に送ってもらって帰宅したのは3時過ぎだった。
さすがに眠くて、倒れるようにベッドに直行した。
「――莉子、起きなさい。遅刻するわよ」
ウソっ、もう朝?
お母さんの声に起こされ、うっとうしい朝日の中で目を開ける。
「いつまで寝てんの。もう8時よ」
夜勤明けで疲れた顔のお母さんに、掛け布団をはぎ取られ、あたしは渋々体を起こした。
「……お母さん、おかえり」
“おはよう”より先にそう言うと、お母さんは訝しげに眉をひそめた。
「莉子、なんかタバコ臭くない?」
ぎくりと心臓が鳴り、一瞬にして眠気が吹っ飛ぶ。
昨夜、健吾は窓際でタバコを吸ってくれたけど、シンさんやミツルは部屋で吸っていた。
たぶんそのせいだ。