LOVE and DAYS…瞬きのように
「そ、そう? 気のせいじゃない?」
「だったらいいけど。あなた、まさか心当たりないわよね?」
「当り前じゃん」
実際に自分は吸っていないから強気で言うと、お母さんは一応納得したようだった。
「でもね、最近は10代の子も喫煙者が増えてるでしょ?
そういうグループに莉子が入らないか心配なの。
お姉ちゃんはあの通り好き勝手ばかりだけど、あなただけは真面目でいてね。
ちゃんと勉強して、安定した仕事について……」
「うん、大丈夫だから。心配しないで」
「ならいいのよ」
そう言って微笑み、部屋を出ていくお母さん。
タバコを吸ったのがあたしじゃなくて、ホッとしているんだろうか。
もし――あたしが夜に家を抜け出して健吾たちと会っていたことを知ったら。
お母さんはたぶん怒るだろう。
そして、嘆くんだろう。
だけどきっと嘆くばかりで、どうしてあたしがそうするのかは、考えてはくれないんだ。
夏休みに入ると、健吾たちと過ごす時間がますます増えていった。
お母さんが夜勤で家にいないときは、健吾のバイトが終わってから朝まで遊んだ。