LOVE and DAYS…瞬きのように
「健吾たちには言うなよ。サヨさん、彼氏いるから迷惑かけたくねーし」
「うん、大丈夫だよ」
あたしは正直、ホッとしていたんだ。
アキの好きな人がサヨさんだったことで
スッキリしたような、どこか肩の荷が下りたような、妙な安堵を感じていた。
それにもしかしたら、サヨさんの方もまんざらでもないのかもしれない、と思った。
――『アキを、よろしくね』
サヨさんにとってアキが友達以上の存在だとすれば、あの言葉も納得できるもん。
「おっ、やっぱりここにいたのか、アキ」
後ろでドアが開いたのでふり返ると、シンさんが入ってきた。