LOVE and DAYS…瞬きのように
その瞬間、空気がガラリと変わる。
なんだかシンさんが救世主に見えてしまった。
「あれ? 莉子ちゃんも保健室に来てたんだ」
「はい」
「どっか具合が悪いなら、俺が看病したげよっか?」
そう言いながら、なぜかあたしの頭をなでなでするシンさん。
相変わらずこの軽いノリは健在なようで。
「シン。健吾に殺されてもしらねーぞ」
ベッドからアキがあきれた声で言うと
「莉子ちゃん、聞いた? ケンケンもアッキーも怖いよねぇ。そろそろ俺に乗りかえなよ」
そんな台詞がすらすら出てくる。
「考えときます」
と答えるあたしに、シンさんは手を叩いて笑った。