LOVE and DAYS…瞬きのように

その瞬間、空気がガラリと変わる。

なんだかシンさんが救世主に見えてしまった。



「あれ? 莉子ちゃんも保健室に来てたんだ」

「はい」

「どっか具合が悪いなら、俺が看病したげよっか?」
 

そう言いながら、なぜかあたしの頭をなでなでするシンさん。

相変わらずこの軽いノリは健在なようで。


「シン。健吾に殺されてもしらねーぞ」
 

ベッドからアキがあきれた声で言うと


「莉子ちゃん、聞いた? ケンケンもアッキーも怖いよねぇ。そろそろ俺に乗りかえなよ」
 

そんな台詞がすらすら出てくる。


「考えときます」
 

と答えるあたしに、シンさんは手を叩いて笑った。


< 415 / 580 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop