LOVE and DAYS…瞬きのように

その日の夜。


「お誕生日、おめでとう~っ!!」
 

祝福のかけ声と共に、健吾の家のドアが勢いよく開いた。


「……は? いきなり何だよ」
 

台所のテーブルで勉強中だった健吾は、突然の訪問者にちょっと迷惑そうな態度を見せる。



「んな顔すんなって。せっかく祝いに来てやったんだからさ~」
 
そう言って、ズカズカと部屋に上がっていくシンさん。


「自分の誕生日忘れてんじゃねーよ」
 
と、アキ。


「おじゃましま~す」
 
と後に続く、真由ちゃんとミツル。
 

そしてあたしは。


「健吾の誕生日が今日だなんて、知らなかったんだけど……」
 

と、ブツブツ言いながら健吾をにらんだ。


< 419 / 580 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop