LOVE and DAYS…瞬きのように
その日の夜。
「お誕生日、おめでとう~っ!!」
祝福のかけ声と共に、健吾の家のドアが勢いよく開いた。
「……は? いきなり何だよ」
台所のテーブルで勉強中だった健吾は、突然の訪問者にちょっと迷惑そうな態度を見せる。
「んな顔すんなって。せっかく祝いに来てやったんだからさ~」
そう言って、ズカズカと部屋に上がっていくシンさん。
「自分の誕生日忘れてんじゃねーよ」
と、アキ。
「おじゃましま~す」
と後に続く、真由ちゃんとミツル。
そしてあたしは。
「健吾の誕生日が今日だなんて、知らなかったんだけど……」
と、ブツブツ言いながら健吾をにらんだ。