LOVE and DAYS…瞬きのように
突っこまれたシンさんは楽しそうに笑いながら立ち上がる。
そして保健室を出て行こうとして
「あ、そうそう」
とふり返ってあたしを見た。
「莉子ちゃん、今日の放課後は健吾んち行くよね」
「え? 行かないですよ、たぶん勉強で忙しいと思うし」
健吾が勉強なんて変な感じだけど。
お父さんとの約束を守るため、彼は今、頑張っているんだ。
だからあたしはなるべく邪魔しないように、デートの回数を減らすつもりだった。
ところがシンさんは、納得できない、みたいな表情で言う。
「なんで行かねーの? 今日は大事な日なのに」
「………は?」