クールな彼の甘苦い罠
遥野side
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あの日から、
私の高校生活が大きく変わった。
ーーーーー3ヶ月前
「 ごめん!菜桜、課題忘れちゃった
先帰っててー 」
「 えー、もうっ 。了解!!また明日ね? 」
私、松木 遥野。高校1年生
下校中、課題を教室の机の中に忘れたことに気づき
一緒に帰っていた親友の足立 菜桜( アダチ ナオ )に伝えると
教室まで速足で取りに戻った。
何で肝心な課題を忘れちゃうかなー。
と、思いながら教室のドアを開けて
一歩踏み出そうとして足が止まった。
「あ……っ
ごめんなさい 」
そこには、
カッターシャツのボタンが完全に開いた格好で
キスする男女
私はすぐにドアを閉めて教室を確認すると
「もう…私のバカ。」
ここは、隣のクラスだ。