クールな彼の甘苦い罠
遥野side
遥野side
「 … ねえ、次だよ 」
私の肩に頭を乗せて 眠っている平石、
バスのアナウンスが流れると同時に
眠っている平石を起こす
「 … んー。」
私の左手には平石の指が絡まっている状況、、
全然起きようとしない平石の顔を覗き込むと
「 … っ 、、起きてんじゃん 」
パチッと目を開けて こっちを見つめる。
その顔は惚れちゃいそうなくらいやっぱりカッコよくて、
「 ん?」
って 頭を起こして こっちを見つめるその瞳に
吸い込まれそうになった。
「 なんでもないよ 、ほら着くから 」
私は左手を離そうとするけど
「 もうちょっと 」
って 更に指を絡めてくる
それに対しては何も言えない
握り返すこともできない
けど
嫌じゃないんだ、
むしろ、離して欲しくないと思ってしまった