追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「やっぱり、殿下やリマたちの追っ手なの? 私を捕まえに来たんですね!」
「エマ、ようやく会えた……会いたかった……でも、君は死んだはずなのに……」
「残念ですね、処刑からは逃げたのですよ。これからも逃げ続けます」
再び風魔法で飛ぼうと立ち上がると、正面からギュッと抱きしめられた。
「は、放してください!」
「嫌だ、二度と放さない!! エマ、もう僕の前からいなくならないで!! 君が消えてしまうなんて、耐えられない!! 愛しているんだ!!」
そこで、私は互いの話が噛み合わないことにようやく気づき、恐る恐る切り出す。
「あ、あの……?」
「帰ろう、僕たちのいるべき場所へ! キーランなんかにいる理由はないよ!」
「えっと……?」
「怖い目に遭ったんだね。君が無事で本当に良かった、あとのことは僕に任せて」
「あなたは誰なんですか?」
尋ねると、目の前の美青年はピシリと体を硬直させた。歪められた端正な顔が、どこか悲しそうに見える。
「……ひ、酷い……僕はエマのこと、一日たりとも忘れたことなんてなかったのに。あれだけ一緒にいたのに。いつもお菓子を差し入れてくれたのに!! あの笑顔は嘘だったの!?」
動揺してブルブルと震える青年の頭から、ピョコンと銀色の狐耳が出る。
それを見た私は、湧き上がってくる懐かしさに言葉を失った。
彼は、もしかして……
「エマ、ようやく会えた……会いたかった……でも、君は死んだはずなのに……」
「残念ですね、処刑からは逃げたのですよ。これからも逃げ続けます」
再び風魔法で飛ぼうと立ち上がると、正面からギュッと抱きしめられた。
「は、放してください!」
「嫌だ、二度と放さない!! エマ、もう僕の前からいなくならないで!! 君が消えてしまうなんて、耐えられない!! 愛しているんだ!!」
そこで、私は互いの話が噛み合わないことにようやく気づき、恐る恐る切り出す。
「あ、あの……?」
「帰ろう、僕たちのいるべき場所へ! キーランなんかにいる理由はないよ!」
「えっと……?」
「怖い目に遭ったんだね。君が無事で本当に良かった、あとのことは僕に任せて」
「あなたは誰なんですか?」
尋ねると、目の前の美青年はピシリと体を硬直させた。歪められた端正な顔が、どこか悲しそうに見える。
「……ひ、酷い……僕はエマのこと、一日たりとも忘れたことなんてなかったのに。あれだけ一緒にいたのに。いつもお菓子を差し入れてくれたのに!! あの笑顔は嘘だったの!?」
動揺してブルブルと震える青年の頭から、ピョコンと銀色の狐耳が出る。
それを見た私は、湧き上がってくる懐かしさに言葉を失った。
彼は、もしかして……