追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
さっさ退出使用としたところ、王子の腕の中からリマが走りだしてきた。
ぎょっとして、思わず足を止めてしまう。
リマはそのまま私を無視してシリルに走り寄った。何を考えているのだろう。
「あ、あの……」
リマはモジモジしながらシリルに話しかける。シリルは冷たく彼女を見下ろすだけだ。
「あなた、エマや他の魔族に騙されているわよ?」
「……は?」
シリルは心底軽蔑した眼差しでリマを観察している。彼のこんな顔は初めて見た。
「こんな女と一緒にいることないわ。私が特別に取り計らってあげる。あなたは魔族だけれど、見た目だけはいいもの」
「エマ、この女、何言ってんの?」
「ごめん、シリル。私にもよくわからない」
困惑する私たちを気にかけることもなく、リマは一人で喋り続ける。
「ねえ、私の専属執事にしてあげるわ。エマを捨てて、私に仕えられるなんて嬉しいでしょう? 私は異世界人の血を引く由緒ある貴族の娘なのよ?」
「エマ。こいつ、なんでこんな上から目線なの? どうしてこんなにも、自分に都合のいい解釈ができるの?」
「理由は特にないけれど、昔からそうなの」
子供の頃から尊大な態度のリマは、周囲が甘やかすこともあって自分に絶対的な自信を持っていた。
急にシリルに近づくというリマの奇行には、フィリペですら目を丸くしている。
ぎょっとして、思わず足を止めてしまう。
リマはそのまま私を無視してシリルに走り寄った。何を考えているのだろう。
「あ、あの……」
リマはモジモジしながらシリルに話しかける。シリルは冷たく彼女を見下ろすだけだ。
「あなた、エマや他の魔族に騙されているわよ?」
「……は?」
シリルは心底軽蔑した眼差しでリマを観察している。彼のこんな顔は初めて見た。
「こんな女と一緒にいることないわ。私が特別に取り計らってあげる。あなたは魔族だけれど、見た目だけはいいもの」
「エマ、この女、何言ってんの?」
「ごめん、シリル。私にもよくわからない」
困惑する私たちを気にかけることもなく、リマは一人で喋り続ける。
「ねえ、私の専属執事にしてあげるわ。エマを捨てて、私に仕えられるなんて嬉しいでしょう? 私は異世界人の血を引く由緒ある貴族の娘なのよ?」
「エマ。こいつ、なんでこんな上から目線なの? どうしてこんなにも、自分に都合のいい解釈ができるの?」
「理由は特にないけれど、昔からそうなの」
子供の頃から尊大な態度のリマは、周囲が甘やかすこともあって自分に絶対的な自信を持っていた。
急にシリルに近づくというリマの奇行には、フィリペですら目を丸くしている。