追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「聖女様、料理長! オムライス定食と、カレーうどん、ビーフシチュー定食を追加っす!」

「了解です」

この日も無事に営業を終え、まかないタイムに突入した。

「さてさて、今日は何にしましょうか」

「揚げ物が食べたいっす!」

「わたくしは、グラタンがいいですぞ!」

「では、唐揚げグラタンにしましょうか。グラタンのはさみ揚げという手も。クリームコロッケも捨てがたい」

「ワンッ、ワン!」

「ニャー!」

「ブヒッ!!」

「ピヨピヨ!」

モフモフたちまで参戦してきた。

「私、獣型魔族の言葉がわからないのですが」

「もっと肉が食べたいと言っているっす! こっちはハンバーグ、向こうはラーメンと餃子がいいと……」

「そういえば、前に作ったことがありましたね。ですが、見事に全員バラバラです」

「ここは、魔王陛下に決めてもらいましょう!」

振り返ったテオに釣られて顔を上げると、ちょうど仕事が一段落したシリルが食堂へ入るところだった。少し疲れているみたいだ。

「お疲れ様です、シリル」

「はぁ~、エマ、癒やして~」

フラフラと歩いてきたシリルは、上半身を倒して私にもたれかかってくる。重い。
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