追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「あの、光魔法とはなんでしょう?」

「明るい光で目くらましをしたり、熱で簡単な攻撃をしたりといった魔法だな。スキルのレベルが上がると、幻影を見せたり、光線で相手を焼き尽くしたりできるはずだ」

やっぱり、レーザー光線のような魔法も使えるみたい。

「練習したいならシリルに言うといい。君の相手なら喜んでするだろうから」

「そうですね、お願いしてみます」

シリルに懐かれている自覚はある。

私も可愛くて、ついつい弟みたいな彼を甘やかしてしまうのだ。

フレディオと話していると、側近のアルフィが青い顔で部屋に駆け込んできた。

「大変です! キーラン国の間諜から、あの国が『クラス召喚』に成功したとの連絡が来ました!!」

「クラス召喚だと!?」

いつになく、二人が慌てている。意味のわからない私は、彼らに尋ねた。

「えっと、クラス召喚ってなんですか? 普通の召喚とは違うの?」

険しい表情を浮かべるフレディオは、私を見ながら重々しく頷く。

「ああ、大量の人間を一度に呼び出す召喚方法だ。異世界人たちがこの集団召喚を『クラス召喚』と呼び始めたのが、名前の由来と言われている。一度に召喚できる人数は二十人から四十人程度。個々の力は勇者や聖女より劣るが、それでも特殊なスキル持ちが大量にいる。こちらとしては厳しい」

異世界から人間を召喚する方法は二種類。

単体召喚では並外れた戦闘力を所持する勇者、味方の強化や回復に特化した聖女を呼び出すことができ、集団召喚では力は劣るものの、様々なスキルを持つ多数の異世界人を一度に召喚できるそうだ。
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