追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「アルフィ、私を勇者や聖女のいる場所へ連れて行ってください」
「……わかりました」
勇者と聖女はフレディオが押さえていたらしいが、彼が倒れたことでどんどん状況は悪化しているだろう。
アルフィの転移の魔法により、私は魔族と人間が争う戦場へ出た。
そこには、目を覆う光景が広がっていた。圧倒的に……魔族側が負けている。
「エマさん。あれが、勇者と聖女です」
彼が指さす場所に、大学生くらいの男女が立っていた。二人は半分目の赤い私を見て、いぶかしげに眉を顰めている。
「お前は、何者だ!」
剣を掲げながら、勇者が叫ぶ。
「私はキーランに呼び出された聖女で、日本人です。あなた方を止めに来ました」
私は彼らに向かって説得を試みた。今まで誰の説得にも応じなかったので、これで止まってくれる望みは薄いけれど。
「は? 異世界人がどうして魔族側にいるんだよ! こいつらは、倒すべき敵だろ?」
「……違います。あなた方は、召喚されて国に騙されているんです」
「騙されているのはそっちだ。聖女のくせに、なんで魔族の味方なんてするんだ。人間の国に手厚く迎えられておきながら、彼らを裏切る気か?」
「手厚く? そんな待遇は受けていません。縄でぐるぐる巻きにされ、魔獣のいる森に捨てられました」
予想どおり、説得は難しそうだ。
「……わかりました」
勇者と聖女はフレディオが押さえていたらしいが、彼が倒れたことでどんどん状況は悪化しているだろう。
アルフィの転移の魔法により、私は魔族と人間が争う戦場へ出た。
そこには、目を覆う光景が広がっていた。圧倒的に……魔族側が負けている。
「エマさん。あれが、勇者と聖女です」
彼が指さす場所に、大学生くらいの男女が立っていた。二人は半分目の赤い私を見て、いぶかしげに眉を顰めている。
「お前は、何者だ!」
剣を掲げながら、勇者が叫ぶ。
「私はキーランに呼び出された聖女で、日本人です。あなた方を止めに来ました」
私は彼らに向かって説得を試みた。今まで誰の説得にも応じなかったので、これで止まってくれる望みは薄いけれど。
「は? 異世界人がどうして魔族側にいるんだよ! こいつらは、倒すべき敵だろ?」
「……違います。あなた方は、召喚されて国に騙されているんです」
「騙されているのはそっちだ。聖女のくせに、なんで魔族の味方なんてするんだ。人間の国に手厚く迎えられておきながら、彼らを裏切る気か?」
「手厚く? そんな待遇は受けていません。縄でぐるぐる巻きにされ、魔獣のいる森に捨てられました」
予想どおり、説得は難しそうだ。