追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「エマ。まさか、お前が、ここまでのことをしでかすとは! 殿下、申し訳ありません」
父親の言葉を受けた私は、誤解されてはならないと慌てて真実を告げた。
「ちょっと待ってください。違うんです、私は何も……」
「黙れ、エマ! この期に及んで言い訳をする気か! この恩知らずが!」
本日二度目のビンタで、私は壁際へ吹っ飛ばされる。打ち付けた背中が痛い。
それを見た母は、父や妹を止めるどころか、自分も一緒になって口を挟み始めた。
「そうよ、エマ! まあ、これであなたがいなくなって、私としては清々するけど。殿下に毒を盛ったのだから、相応の覚悟はできているでしょうね? こんなのでも異世界人の血を引いた貴族だから、勝手に処分できなくて困っていたのよねえ」
「……っ!」
冷たい視線が突き刺さり、私はこの場に味方はいないのだと悟った。
いや、どこかでわかっていたけれど、ずっと認めたくなかったのだ。
どれだけ嫌われていても家族だから、最後は見放されないだろうという甘い考えがあった。
王子を害したとなると、相応の罪に問われてしまう。下手をすれば死刑だ。
娘にえん罪がかけられようとしているのに……この人たちは、どうしてこんなに平然としていられるのだろう。
父親の言葉を受けた私は、誤解されてはならないと慌てて真実を告げた。
「ちょっと待ってください。違うんです、私は何も……」
「黙れ、エマ! この期に及んで言い訳をする気か! この恩知らずが!」
本日二度目のビンタで、私は壁際へ吹っ飛ばされる。打ち付けた背中が痛い。
それを見た母は、父や妹を止めるどころか、自分も一緒になって口を挟み始めた。
「そうよ、エマ! まあ、これであなたがいなくなって、私としては清々するけど。殿下に毒を盛ったのだから、相応の覚悟はできているでしょうね? こんなのでも異世界人の血を引いた貴族だから、勝手に処分できなくて困っていたのよねえ」
「……っ!」
冷たい視線が突き刺さり、私はこの場に味方はいないのだと悟った。
いや、どこかでわかっていたけれど、ずっと認めたくなかったのだ。
どれだけ嫌われていても家族だから、最後は見放されないだろうという甘い考えがあった。
王子を害したとなると、相応の罪に問われてしまう。下手をすれば死刑だ。
娘にえん罪がかけられようとしているのに……この人たちは、どうしてこんなに平然としていられるのだろう。