私の罪

BAD or HAPPY END?

ライブ配信の後、私の居場所がバレてしまい、願いもむなしく逮捕されることとなった。

警察が友達の家まで来て、「ご同行願います」と言われたので、友達に「今までありがとう」と別れを告げ、外に出た。

彼女の家の外には、たくさんの新聞記者や野次馬が殺到していた。

たくさんのフラッシュを浴び、アナウンサーらしき人物に何か質問されたが、そのまま警察に促されたので答える暇もなくタクシーに乗り込んだ。

検察庁に向かう途中、パトカーに無線が入った。

「今、どんな状況だ?」

「今、そちらに向かってます」

「保留だ!保留」

「え?」

「とりあえず、元の場所に戻して」

「え、なんで」

という訳の分からないことが起きた。

私は警察の人に言われるまま、元居た友達の家に戻ることになった。

友達の前にはまだ何人かの野次馬が立っていた。

もみくちゃになり、訳が分からないまま、とりあえず友達の家にまた入れてもらうと彼女が「今、すごいことになってんのよ!」と私を早く早くと促した。

テレビを観ると官邸前や地元の警察署の前でデモが行われていた。

「彼女を逮捕するな!!」

「警察は横暴なことをするな!」

「ちゃんと彼女の要求を読んで、医者に調べさせろ!」

など私を擁護する大勢の人たちがデモを行ったため、急遽逮捕を取りやめ保留にする自体となったのだった。

「あなた、すごいね」

「いやぁ、わたしのためにこんなに集まってくれるだなんて思ってもみなかったから嬉しいよ」

そして、それからは色々な展開を見せた。

総理大臣が会見を行い、私のお願いを聞き入れ、再度中学生の身辺調査、聞き入れ調査をして厳正な判断を下すということだった。

「なんで、警察が調べるんだよ!医者が調べろ!」という意見もあったが、警察が調査を終えたのち、医者とも相談して、判断を取るかたちになるとのことだった。

「なんか、良い方向に向かってよかったね〜」
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