私の罪
「ありがとう。でも、そんな優しい言葉かけられたら、私りょう君のこと好きになっちゃうよ〜」と私は嬉しくなってつい冗談まじりにそんなことを言ってしまった。

すると彼は「え〜むしろ好きになってください」と言ってきた。

「え〜ほんとに〜?」と笑って誤魔化したけど内心では「え?本当に!?」と胸が騒いでいた。

私の中で思ってもない期待がだんだんと膨らみ始めていた。

「俺、さくらさんと会いたいです」

「うん、私も会いたい!」

「じゃぁ、一緒に俺ん家、行きましょうよ!」

「え?」

突然の彼の問いに私は戸惑ったが、冷静を保ちながら返答をした。

「えーそれはまずいよ。だって、知らない女性に住所がバレるんだよ?それって危ないよ」と冗談

まじりに言うと彼は「さくらさんは良い人そうだから大丈夫です」と答えた。

本当は、一瞬、彼の家に行ってみたいという気持ちが芽生えた。

だけど、もし行ってしまったら・・・・。

自分では理性が保てると思っていても、もしかしたら、罪を犯すことになるかもしれないと思った。

「家以外なら大丈夫だよ!カフェとかさ!今度カラオケ行こう!」

そう提案すると彼は「分かりました」と言って一応納得したようだった。

「じゃぁ、カラオケ行きましょう!」

そうして私達は、一緒にカラオケに行くことになったのだった。
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