声と性癖
「え?」
「部屋を取ったんです。来て?結衣さん。」
その言い方に結衣の心臓が跳ねる。

涼真が取った部屋はセミスイートだった。
部屋にはウェルカムドリンクとして、シャンパンが置いてある。
「なんか、すごく特別な感じ。」
「そうですね。」

涼真が結衣のジャケットを脱がせてくれる。
「今日、講義の途中でジャケット脱ぐからドキッとしましたよ。」

片手で抱き寄せられて、耳元で囁かれる。
「だっ……て、目の前に涼真さんいるし。なんか変な汗出ちゃって……」

「昼間したかったこと、してもいいですか?」
ワンピースから出ている腕をするっと撫でられた。
結衣の身体がぴくん、と反応してしまう。

「いい反応……」
くすっと耳元を掠める涼真の笑い声。

「ん、ふっ……」
「結衣さんて耳、弱いですよね?」
分かっていてくすぐるように、話す。

「分かっているでしょ……?」
「うん。だって可愛らしくて。それに分かっているでしょなんて。なかなか気分いいですね。」
涼真は本当に気分良さそうに笑っていて、結衣は涼真の身体に腕を回す。
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