声と性癖
「えーと……それって、画像とか……残ってないんですか?」
「見たいの?」
……というか、記憶がない怖さなんだけど!

「画像……ないです。」
「本当に?」
なんで言葉につまるのよ?!

「嘘です。」
「あ……の、記憶がなくて……」
「ああ、はい。うん、まあ……えー、あのお酒は今後封印ですね。あと佐野さんに勧められても飲まないこと。」
涼真が真顔で諭してくる。

私!昨日の私!一体何をしたの?

「私、大丈夫だったんでしょうか……。」
「まあ、僕的には?」
もー、絶対ヤバいやつじゃんそれ。
しかも涼真さんが、封印とか。

ふと見るとベッド脇に、ナース服の抜け殻。
「えっと……あれ、は?」
「ああ、クリーニング出しておきますね。」
違う!そこじゃない!

「私が着たわけですよね?」
涼真は結衣を見て、ゆるりと笑う。
「結衣さん、記憶ないんですね。まあ、相当に酔っているかなとは思ったけれど。佐野さんが渡してきたお酒はスピリットですよ。アルコール度数90度くらいあるやつです。それに、柚子を入れて飲みやすくした、オリジナルのお酒でしたね。」
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