ずっと気づかなかっただけ。
「そう、真白。」

チカくんがすごい簡略に私の名前をいう。

「あ、えっと、結城真白です。」

「…」

こ、怖いー!

私には話しかけてくれないんですか?

チカくんには普通に話すのに!?

「真白、こっちは俺の友達の熊原優希(くまはらまさき)。」

「あ、熊原さんだから、クマさん」

「そう、まぁ身長高いし威圧感あるからピッタリだけどな。」

うんうんと首を縦に振ってると、

またクマさんと目が合う。

ひぃ!また何も考えずに首を振ってしまった…

「すみません!」

「…」

は、話してくれない!

返事がない!嫌われてるの?

失礼なことしてるし仕方ないけど!!

どうしたものか、と考えてると、

「あ!真白いた!!探してたんだよ??おはよう!!」

あ!

なっちゃん!!

「なっちゃん!おはよう!ごめんね!」

チカくんから離れてなっちゃんに抱きつく。
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