ずっと気づかなかっただけ。
「千景。おはよ。」

後ろから声がして、

振り向く。

でか!!

「クマおはよ。」

「クマさん!?たしかに!」

「…」

あ!口に出た!

「す、すみません!!!」

振り返ったチカくんの後ろにすごい勢いで隠れる。

「っく…本当、真白は面白い。」

チカくんは珍しく大爆笑してる。

お腹を抱えて少し涙目。

私はそれどころじゃない!

クマ、とチカくんに呼ばれた彼が私に目を向けてるから。

こ、怖いー!

いや!私が失礼なことしたからなんだけど!

「あ、あの、たしかにとか失礼なこと言ってすみません…でした」

チカくんに隠れながら謝ると、

クマさん(仮)は、

「これが、例の幼なじみ?」

こ、これ!?これとは!?
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