ずっと気づかなかっただけ。

「ちょっと、どこ行くわけ。」

掴まれた腕を振り解きながら言う。

「打ち上げ!そのあとなっちゃんちに花火大会終わるまで泊まる!」

「はぁ?何で急に、今日打ち上げあったの?」

チカくんの少し呆れが入った戸惑い声に、

「チカくんといたかったし、なんか他のクラスの人とか色んな人来るかもって聞いたから行かなかったの!」

ムッと早口でいう。

「はぁ?なんで球技大会の打ち上げに他のクラスのやつとかくんの?」

「知らないっ、みんなでワイワイしたいんだって!なっちゃんも行かないって言ってたけどタケくんに連れて行かれてたから、参加してくる」

八つ当たりの自覚はある。

というか、その自覚しかない。

明日は会えなくても今日もう少し一緒にいたいって、

チカくんのこともっと好きになったって、

チカくんも同じ気持ちかなぁって、

1人で浮かれてたのが恥ずかしくなってきた。
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