ずっと気づかなかっただけ。
今度はやや強めに男の人の頭を叩いて、

少し恥ずかしそうにそっぽ向くチカくん。

え、つまり、そういうこと?

奇跡でもなんでもなかったの?

チカくんがそうしようとしてしてくれたの?

「ち、チカくん!!好き、大好きっ!!らぶゆー!ねぇチカくん、こっち見て?」

チカくんに抱きついて、

チカくんの顔を見ようとクルクル周りを回る。

「…っ、真白、うざい。」

ようやく目があったチカくんは少しいつもより顔が赤くて。

自然と笑みが溢れる。

「チカくん、ありがとう!」

「…」

返事はなかったけど、

私の頭を撫でてくれた。

そのあとはおそろしく怖い顔で、

さっき暴露してくれた男の人の制服の首元を掴んで引きずっていく。
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