ずっと気づかなかっただけ。
入学式も終わって、
明日からの説明があって、
そのあとは解散。
部活動見学も明日からだからみんなそれぞれ帰ってく。
朝チカくんとお別れした桜の木の前まで駆け足で向かう。
「なっちゃん、太一!また明日!」
2人に挨拶して、
靴を履き替えて、
校門の前まで行くと桜の木の下でケータイを触りつつ待ってくれてる私の愛しのチカくん。
「チカくん!お待たせ!」
「ん、真白、お疲れ様。」
ポンと頭に重みが。
すぐにその重みは無くなって歩き出す。
後ろをすぐについていくと、
少し歩くペースを落としてくれる。
優しい!
「あ!チカくん!写真!!撮りたい!」
「太一と高木と撮ってたじゃん。」
「そうだけど!チカくんと撮りたいの!」
チカくんの制服を引っ張ってなんとか足止めをして、
校門の前の入学式の看板の前で写真をお願いする。
「…お願い!」