カフェのイケメン君が私のウソ彼です

存在がばれているのでとりあえず挨拶をする。


「初めまして。」


「陽太です。よろしく。」


「あ、えっと、水城潤です。よろしくお願いします。」


「よろしくしなくていいでしょ。席に案内してよ。」


横から口を挟んだ浩くんに返事をした陽太さんは、分かった、分かった、と言うと奥の個室に案内してくれた。


「個室なんだね。」


「あいつ、ふざけてるんだよ。あんまり緊張しなくても大丈夫だよ。」


この状態で緊張せずにはいられない。
メニューを開くけど全然決められない。


「パスタばっかりなんだよね。特に苦手なものなかったよね。」


「うん。あんまりないよ。」


「ミートソースとホワイトソースどっちがいい？」


「ホワイトソースかな。」


そのままおすすめされたものを頼んだ。